ロッテ・鳥谷、初安打 移籍後20打席目にやっと出た「徐々に形が出来ている」

 「練習試合、ロッテ5-11中日」(9日、ZOZOマリンスタジアム)

 乾いた打球音が、何より雄弁だった。ロッテ・鳥谷のバットからようやく快音が響いた。7点差の九回1死一、二塁で打席へ。1ストライクからの2球目、祖父江が投じた外寄りの147キロを逆らわず左前に打ち返した。「打ったのはツーシーム系ですかね」。手元まで引きつけてはじき返す、ならではの打撃だった。

 1軍の実戦では、練習試合が始まってから13打席目、5月末の紅白戦から数えると20打席目の安打。だが本人は至って冷静な姿勢を貫く。「打席に立たせていただいている中で徐々に修正をしながら、いろいろと感じながら徐々に形が出来ているかなと思います」と広報を通じてコメント。阪神時代に2085安打を積み上げたレジェンドは、記録に残らぬ「H」ランプに一喜一憂したりしない。

 井口監督も「しっかりとした存在感というか、野球に取り組む姿勢を含めて若い人たちに刺激を与えてくれている。打撃練習ではかなり調子良く振っていたので、内容はずっと良くなってきている」と目を細める。

 「とりあえず自分に求められている役割を自分に与えられた場面で、しっかりと出来るように準備をしていくだけです」。1軍合流後、出番はさまざま。内野は全ポジションを守る。新天地で、まずは自分の生きる場所をつくる。

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