横浜高オール3年生で代替大会へ 2カ月ぶり全体練習再開

 甲子園春夏通じて5度優勝の横浜が7日、横浜市内の同校グラウンドで全体練習を本格的に再開した。4月に就任した村田浩明監督(33)は約2カ月ぶりの直接指導。今夏に開催が検討中の神奈川県独自大会がある場合、「オール3年生でいく」と意向を明かした。

 決断は早かった。夏の甲子園中止決定を受け、すぐにテレビ会議アプリ「Zoom」で保護者やスタッフらと話し合い。「全国で一番に伝えたんじゃないかな」と、最後の舞台が用意されれば最上級生23人のみで挑む。

 コロナ禍で新体制始動から1週間で活動を自粛した。今月2日に分散登校が開始。会えない期間はオンラインで交流していたが、「心と心のコミュニケーションというのはそういったものでは取れない」と再集合した6日は時間いっぱいをミーティングに費やした。

 選手たちと徹底的に向き合い、この日までにチームの気持ちは固まった。「『やるからには一番を目指します』と。彼らが決めてくれた」と指揮官。逆境を乗り越え、名門の誇りを貫く覚悟だ。

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