5月開幕も…藤浪ら陽性から一夜 セ理事会4・24に前向きな声出ず
プロ野球が目指している4月24日の開幕が、再考される可能性が出てきた。セ・リーグは27日、都内で臨時の理事会を開催し、開幕への準備状況や3人の感染者を出した阪神の対応などについて議論。会議後に対応した阪神・谷本修球団本部長は、4・24開幕の可能性について問われ「分からない。政府が緊急事態宣言を出されるかどうかも分からない状況になってきているので」と危機感を隠さなかった。他の出席者からも前向きな声は出ず、5月開幕が現実味を帯びてきた。
球界初、しかも同一チームから3人の感染者が出る衝撃の事態から一夜明け、目標に設定している4月24日の開幕に暗雲が立ちこめてきた。臨時で開かれたセ・リーグ理事会。開幕準備などの議論を終え、谷本本部長は4月24日の開幕の可能性を問われ、こう答えた。
「分からない。政府が緊急事態宣言を出されるかどうかも分からない状況になってきているので」
仮に緊急事態宣言が発令されれば、外出自粛期間の目安は「21日程度」とされる。そうなれば、もはや開幕どころではなくなる中で事態は悪化の一途をたどっている。東京都の感染者は3日連続で40人規模に増加。東京都や神奈川県などが今週末の不要不急の外出自粛を要請すれば、茨城県など複数の自治体が都内への移動自粛を要請している。
さらに阪神・藤浪らの感染判明と、影響は球界にまで及んだ。関係者の危機感は募る。「開幕はまた延びるか?」と問われた広島・鈴木本部長は「分からん。何とも言えない」とポツリ。巨人・星総務本部長は「現実的な感染拡大の状況とかを見ながら、開幕をどうするのかというのをきちんと決めていこうということで、それは一致をした」と再検討を示唆した。
今後、状況が劇的に好転すれば、1カ月後の開幕へ前向きな空気も生まれるが、現状ではその兆しは全く見られない。4月3日には第5回となる「新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、その後に12球団代表者会議が開かれる。そこで再び開幕日が議論されることになりそうだ。
この日の会議では「いろいろな(日程の)シミュレーションをしました」と谷本本部長。その中に5月開幕のパターンも入っているもようだ。日々、刻一刻と変わる状況。簡単に結論は出せない。ただ「4月断念、5月開幕」の可能性が高まってきたのは確かだ。
