プロ野球開幕は4・10以降へ 複数パターンを想定、4月下旬ならCS短縮も

 日本野球機構(NPB)は12日、都内で臨時の12球団代表者会議を開き、4月10日以降に開幕する複数のパターンを想定し、日程再編を進めていくことで合意した。開幕延期に伴い、11月7日開幕の日本シリーズは、同21日開幕となることが基本線に。クライマックスシリーズ(CS)については開催を前提とするが、4月24日まで開幕がずれ込んだ場合は変形開催となる可能性が出てきた。

 2011年以来9年ぶりとなる開幕延期決定から3日。12球団が新たな開幕日設定へ動き出す。Jリーグは4月3日の再開を目指すが、プロ野球の現時点での開幕候補日は10日。以降、4月中の火、金曜日を候補とし、複数のパターンを想定。現時点で最も遅い設定は4月24日となった。

 今後は各球団の営業担当者がシミュレーションを重ねていく。会見に臨んだNPBの斉藤惇コミッショナー(80)は、23日に行われるJリーグと合同の「新型コロナウイルス対策連絡会議」を経て「できるだけ見通しが立てられたら」と希望を口にした。新たな開幕日については「現場から10日前までには連絡がほしいということなので」と実施10日前までに発表する。

 延期により削られた日程は、シーズンの一番最後に組み込まれる。ポストシーズンに影響が出ることを想定し、まずは日本シリーズを11月の最終週に開催することを基本線とした。同月下旬は東京ドームや神宮球場など、すでに球場が埋まっているケースもあるが、その場合は本拠地以外で開催することで12球団が合意した。

 一方、CSについては開幕日によって開催方法が流動的となる。中止は想定されていないが、仮に4月下旬の開幕となった場合、斉藤コミッショナーは「いろいろ変形が入ってくる。少しいじらないといけないとか、いろいろ出てくるかも」と、変則となる可能性を示唆した。

 その場合、考えられるのはCS日程の短縮となる。現在はセ・パともにファーストSが3試合。ファイナルSは1位チームに1勝のアドバンテージを与えての6試合。これを両ステージ、もしくは片方のステージの試合を減らし、1日でも長く空き日を確保する選択肢はありそうだ。

 大前提はレギュラーシーズン143試合を全うし、ポストシーズンも例年通りに行うこと。「状況を慎重に見極めながら進めていく」(同コミッショナー)と、感染拡大の動向を見極めながら、球界全体で最善の日程を探っていく。

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