プロ野球 OP戦無観客は“満場一致” 3・20開幕へ選手から「試合ができればありがたい」の声も
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日本野球機構(NPB)は26日、都内で臨時の12球団代表者会議を開催。オープン戦の残り72試合(2月29日~3月15日)を無観客で行うことを発表した。
決断に時間はかからなかった。会議は約2時間程度で終了。報道陣に対応した斉藤惇コミッショナーは「苦渋の決断」、「断腸の思い」と心境を口にした。ただ、入場料なども見込めるオープン戦を無観客で行うことについて、12球団の方向性は「完全に一致」していたという。オープン戦は選手にとってはシーズンに向けた貴重な調整の場であり、「中止という声はなかった」ことも明かした。
今年は東京五輪でシーズンが中断することから、開幕は例年より1週間から10日ほど早い。3月20日のシーズン開幕について「なかなか今こうしますと言える状況ではないと思いますね」と慎重に言葉を選んだ斉藤コミッショナーだったが、「我々としてはやりたいという気持ちは強いです」、「143試合の実施を最優先に」などと、“通常通り”の思いがにじみ出た。
選手の思いも同じだ。中日の選手会長を務める京田は球団を通じて「決められた通りに従うだけですが、開幕も今年は早いので、選手としては試合ができればありがたい」と、無観客でも開催できることに感謝した。
今後は対策委員会も設置。斉藤コミッショナーは「政府の方針とかそれは勘案しながらという風になると思います」と語ったが、現段階では球界全体が「3・20」を目指して準備を進めていく。