ソフトバンク「19」甲斐 チーム第1号2ラン放った「ノムさんの魂、覚悟を」

 「ソフトバンク紅白戦、紅組2-2白組」(13日、アイビースタジアム)

 強打の捕手の系譜を受け継ぐ決意を示した。ソフトバンクの甲斐拓也捕手(27)がキャンプ初の紅白戦で、チーム第1号となる2ラン。11日に急逝した野村克也氏が前身の南海時代につけた背番号19を今季から背負う。「ノムさんの魂じゃないけど、覚悟を持ってやっていかないと」と言葉に力を込めた。

 第1打席は尾形の甘く入った直球を振り抜き「しっかりたたけて感触も良かった」と左中間スタンドへ。第2打席も初球を中前へ運ぶと、好走塁で二塁を陥れた。

 金星根コーチングアドバイザーと連日早出でティー打撃をし、バドミントンのラケットでシャトルを打つ練習にも取り組む。金アドバイザーは「軸で回るのと手首の柔らかさだね。フォームをちょっと小さくする。パワーは元々あるから」と狙いを語り「徐々に変わってきた」と目を細める。

 9日まで視察した城島会長付特別アドバイザーからは「思ってる以上にスイングが速いからもっと自信を持て」と助言されたという。「求められるものも大きい。やっぱり打たないと」と好結果にも満足しなかった。

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