「巨人春季キャンプ」（１２日、宮崎）

　巨人は宮崎１次キャンプ最終日の１３日に、２次キャンプ地の沖縄行き切符を懸けた１軍対２、３軍の紅白戦を行う。当初は１２日の予定だったが、天候不良を考慮して延期。原辰徳監督（６１）は白熱のガチンコ勝負を期待し、厳しい表情で選手に奮起を促した。

　「ゲームで力を出すということが選手の価値だと思いますから、大事だと思いますね」

　チーム本隊は１４日に沖縄入りする予定だが、その前に「ないのか、あるのかと言ったら、あるでしょうね」と１、２軍の入れ替えを予告。宮本投手チーフコーチも結果と内容次第で「大どんでん返しがあるから」と逆転昇格の可能性を示した。

　９日の紅白戦後には１０人の選手にファーム行きを通告。一方でＳ班を含む８人が昇格し、総勢１８人の大シャッフルを実行したばかり。１３日も例外はなく、実力至上主義で判断を下す。

　１軍の先発投手は畠。２、３軍のスタメンには松原、重信、田中俊、北村、加藤脩、育成の黒田と９日に降格した６人が名を連ねる。亀井、丸ら主力も実戦の場に立つ宮崎キャンプ最終日。激しい生存競争が繰り広げられる。