巨人・原監督 ノムさんとの手紙のやり取り明かす「僕は褒めることができないんだ」

 「巨人春季キャンプ」(11日、宮崎)

 南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた野村克也氏が11日午前3時半、都内の病院で虚血性心不全のため死去した。84歳。テスト生で南海に入団し、65年に戦後初の三冠王を獲得するなど、数々のタイトルを獲得。現役引退後は「ID野球」を掲げ、ヤクルト監督時代に4度のリーグ優勝、3度の日本一を飾り、「ノムさん」の愛称で親しまれた知将が、静かに息を引き取った。葬儀は密葬で営まれ、後日、お別れの会が開かれる予定。

 宮崎での全体練習終了後、巨人・原辰徳監督(61)は沈痛な面持ちで言葉を紡ぎ始めた。急逝した野村氏は「野球博士であり、レジェンドです」。在りし日の思い出を一つ一つ振り返り、天を見上げた。

 野村氏が阪神の監督を辞任した2001年オフ。巨人の新監督に就任した原監督は手紙をしたため、思いを届けた。「後に素晴らしく達筆(な字)でお返事をいただいた。2人だけの世界でね」。メッセージは今も心に刻まれている。

 「『君の監督ぶりを見ていると、褒めることがとっても上手だな。僕は褒めることができないんだ』と。そういうことを言われたのが非常に印象に残っています」。巨人軍の強さを示すことが恩返しだと信じ、8年ぶりの日本一奪還へ突き進む。

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