野村氏をONが追悼 長嶋氏は驚き「お互い頑張ろうと話したばかり…」王氏「残念」

18年に行われたOB戦で記念撮影する(前列右から)王貞治氏、金田正一氏、長嶋茂雄氏、野村克也氏ら
3枚

 プロ野球の南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた野村克也氏が11日、午前3時30分に死去した。84歳だった。死因は「虚血性心不全」だった。

 訃報を受け、野村氏の盟友、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督、ソフトバンク・王貞治会長も追悼。長嶋氏は球団を通じてコメントし、「言葉を失った」とショックをにじませた。

 長嶋氏の追悼文は以下の通り。

 「驚いた。テレビのニュース速報で、訃報を知ったが、一瞬、言葉を失った。なぜならノムさんとは、3週間前に行われた『金田さんのお別れの会』で顔を合わせたばかりだったから。久しぶりに二人で2、3分間ぐらい会話しただろうか。その時のノムさんの言葉が忘れられない。『おい、頑張ってるか。オレはまだ生きてるぞ。まだまだ頑張るぞ』。だから私も『お互い頑張ろう』と話したばかりだった。まだ現役だった1963年、ノムさん、稲尾、王の4人でイタリア、フランスなどを巡るヨーロッパ旅行に出掛けたことがある。観光地を回りながら、色々な話をして、とても楽しかったことを昨日のことのように憶えている。また大切な野球人を失ってしまった。しかし、ノムさんが残した偉大な功績と野球への底知れぬ愛は、これからも永遠に生き続けるはずだ。今後は天国からしっかりと、野球界を見守って欲しい。心よりお悔やみ申し上げます。合掌。」

 一方のソフトバンク・王貞治会長はキャンプ地で対応。「金田さんのお別れ会のときは車いすだったけど元気だったから、まさかこんな続いてとは思わなかったですけど。本当に同じ時代を悪戦苦闘して戦い抜いた戦友なんで、金さん、ノムさんはじめ亡くなられるのは残念なこと」と落胆した。

 現役時代については「パ、セでシリーズとか春のオープン戦とかで一緒にやることがなかったが、ホームラン打てるようになってから家にお邪魔してご馳走になったり、野球の話をしたり、大阪でも飲みに行ったりしたこともあった」と回顧。続けて「そういう点では交流はあったほうじゃないですかね。何でも話せる、野村さんも僕といる時間は案外、楽しそうにしてくれた。残念だけど、金さんと昔話をしてほしい。ご冥福をお祈りしたい」とした。

 野村氏は現役時代、人気のあった巨人・王、長嶋に対抗心を燃やし続けた。「ONがヒマワリなら、おれはひっそりと咲く月見草」。引退後は野村氏がヤクルト、長嶋氏が巨人監督として名勝負を繰り広げた。

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