DeNA桜井開幕ローテ入り猛アピール 20歳の新星さえる“バウアー流カーブ”

 「DeNA春季キャンプ」(3日、宜野湾)

 球場外周を歩く足取りは軽い。満面の笑みこそないが、DeNA・桜井周斗投手(20)の声は弾んだ。午後からのフリー打撃に登板。打者2人を相手に41球を投げ、21スイングで安打性2本に抑えた。日大三高時代に“清宮キラー”と呼ばれた左腕が、初の開幕ローテ入りへ猛アピールした。

 中井、楠本に対して直球主体で投げ込んだ。最速は144キロをマーク。「去年までは低めの球が失速してボールになっていたんですが、今日はベース手前で伸びてストライクになっていた」。オフに肩の可動域を広げるトレーニングを積んだ成果が、早速形となって表れた。

 習得に励む“バウアー流カーブ”もさえた。「ストライクも取れたし、打者の反応もよかった」。昨年12月、DeNA2軍施設にメジャーで5年連続2桁勝利を挙げるレッズのバウアーが視察に訪れた。ここぞといわんばかりに教えを請い、「ナックルカーブのような感じ」という独特の変化球を伝授された。

 今季から先発転向を桜井に命じたラミレス監督は好投を評価。「その可能性はあるし、それだけのものは持っている」と開幕ローテーション候補として期待を寄せた。20歳の新星が存在感を発揮した。

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