オリックス・山本 新球加わり異次元投球「ボールの質変わった」
「オリックス春季キャンプ」(3日、宮崎)
オリックス・山本由伸投手(21)がさらなる進化を遂げた。キャンプ初のブルペン入りで山田久志臨時コーチから「ジャパンの選手よ、いいものをみせてやれ」の掛け声にニコリ。これが合図だった。
若月に高めに構えてもらい、伸びのある速球を次々に投げ込んだ。カーブ、カットボール、フォークに加え、プレミア12でDeNA・今永に教わったというチェンジアップまで試投。2020年版の由伸をアピールした。
「無事に投げられたので楽しかったです。とにかく順調。ボールの質が変わったのではないかと思います。あとは打者と対戦して反応を見てみたい」
打席に立った高山ヘッド兼投手総合コーチも「去年より球がベース上で強かった」と驚きの声。西武・黒瀬スコアラーは「すべての球種が一級品。チェンジアップまで加わったら打者は苦しい」とお手上げの表情になった。
由伸が目指すボールの質とは“打者の手元で浮かび上がるボール”だ。プレミア12のあと、徹底的にトレーニングを積んできた。その成果が球の伸び、強さにつながっている。「まずはシーズンを頑張って、五輪につながれば最高」。さらに進化した異次元投球で打者を圧倒してみせる。