ソフトバンクのコラス 米大リーグ移籍目指し亡命

 ソフトバンクで昨季プレーしたキューバ出身のオスカー・コラス外野手(21)が米大リーグ移籍を目指し、亡命したと3日、メジャー公式サイトが伝えた。

 ソフトバンクはコラスを今季契約する権利を持つ保留選手名簿に載せている。球団関係者は「キューバから出国したことは聞いたが、詳しいことは今の段階では分かっていない」と話した。

 左投げ左打ちのコラスは2017年に育成選手としてソフトバンク入り。速球派の投手でもあり投打の「二刀流」で将来を嘱望された。昨季は6月に支配下選手となり、8月には西武戦で初打席初球本塁打をマーク。7試合に出場し、打率・278、1本塁打、2打点だった。

 キューバ選手ではDeNAでプレーしたユリエスキ・グリエル内野手が16年に亡命し、アストロズ入りしている。18年末には大リーグ機構(MLB)とキューバ野球連盟が日本のポスティングシステムと同様の制度を設けることで合意。19年4月にコラスを含む同制度で移籍可能な選手が発表されたが、直後に米政府が移籍に伴う譲渡金がキューバ政府の歳入になるとして制度を認めないとMLBに通達していた。

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