巨人・坂本勇 チームでGG賞増だ「ソフトバンクの選手は4人も選ばれている」
「第48回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が28日、東京都内のホテルで行われた。
セ・リーグ遊撃手部門で2年ぶり3度目の受賞となった巨人・坂本勇人内野手(30)は「今年は取れないと思っていた。うれしく思います」と満足そうな笑みを浮かべた。
一方で、チームとしての戦力差も痛感した式になった。「ソフトバンクの選手は4人も選ばれている」。日本シリーズで4戦4敗と苦杯をなめた宿敵は、12球団最多の甲斐、千賀、内川、松田宣の4選手が受賞。同賞を取れるレベルの選手がもっと増えれば「チームの勝ちにもつながる」と力を込める。
今季は若手が伸び悩み、ポジションを固定できなかった。さらに日本シリーズでは守備のミスが響き、日本一をつかむことができなかった。
だが坂本勇自身は、「エラーの数を気にしてプレーしたくない」と割り切る姿勢を重要視する。チームの窮地を救ってきた攻めの守備はミスと紙一重。練習では徹底的に基本をたたき込むが、実戦ではミスを恐れず、引きずらない。来季も自らが先頭に立ち、その背中を見せる。