中京大中京・高橋宏圧巻!7回0封 毎回の10Kで神宮18年ぶり星

 「明治神宮野球大会・高校の部準々決勝、中京大中京8-0明徳義塾」(17日、神宮球場)

 高校の部では中京大中京が明徳義塾をコールドで下し、4強入りを決めた。先発した最速148キロ右腕・高橋宏斗投手(2年)が、7回を4安打無失点で“完封”。毎回の10三振を奪う好投で勝利に貢献した。健大高崎は延長十回タイブレークの接戦を制した。大学の部では初出場の城西国際大が大会初勝利。4度目の優勝を目指す慶大は、圧倒的な打力でコールド勝ちを収めた。

 世代ナンバーワン投手に名乗りを上げた。プロ注目の右腕・高橋宏が、明徳義塾を相手に7回4安打無失点で“完封”。毎回となる2桁10奪三振の完璧な投球で、18年ぶりに神宮大会での勝利をもたらした。

 初回、先頭打者に浴びた二塁打でギアが上がった。「自分にとっては初戦だったので力が入っていたんですが、逆にそれがいい感じになって、自分のリズムで投げることができた」。いきなり背負った1死三塁のピンチを無失点で切り抜けると、二回以降は三塁すら踏ませない圧巻の“一人舞台”だ。

 初回からたたき出した自己最速タイとなる148キロの真っすぐを軸に、落差が大きい縦のスライダーやチェンジアップ、シュート回転するツーシームなど、4種類の変化球で相手打線を翻弄(ほんろう)した。

 しかし、試合後は笑顔を見せず「今日は70、80点くらい。甘い球もあったし、自分の中ではもっとできると思う」とピシャリ。今夏の甲子園で最速151キロをマークした明石商・中森をライバルに挙げ「MAXは155キロで、常時148~150は出さないといけない数字だと思う」と高い目標を掲げた。

 世代を代表するエースとなるために、まだまだ満足はしていられない。

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