「秋季高校野球東京大会・決勝、国士舘６－０帝京」（１０日、神宮球場）

　国士舘が２年連続で秋の東京大会で優勝。来春のセンバツ出場に当確ランプをともした。完敗の帝京は９年ぶりの甲子園出場が微妙な状況となった。

　国士舘は三回、３番清水が左中間へ先制の２点二塁打。さらに６番吉田が中前へ２点適時打を放ち、一挙４点を奪った。四回、六回にも１点ずつを加え、リードを広げた。

　投げては長身右腕のエース中西が快投。スリークオーターから緩急を駆使して帝京打線のタイミングを外し、前日の準決勝・城東戦から２戦連続で２安打完封勝利を飾った。

　帝京は三回に四球、エラーも絡んで一挙４失点。打線も沈黙し、甲子園で春夏通算５１勝を誇る名将・前田三夫監督も攻撃でタクトを振ることができなかった。

　帝京は今秋、関東一、日大三、創価とライバルを次々と撃破して決勝進出。１１年夏以来９年ぶりの甲子園、１０年ぶりのセンバツ出場に期待が高まっていたが、決勝で完敗を喫したことで微妙な状況となった。