立命大の156キロ右腕・福島が復帰登板「感謝の気持ちとうれしさと」

 「関西学生野球・第4節1回戦、立命大3ー2関学大」(21日、南港中央野球場)

 立命大の最速156キロ右腕・福島滉貴投手(4年・東福岡)が、2年秋の近大戦以来となるリーグ戦登板を果たした。先発したエースの坂本裕哉投手(4年・福岡大大濠)が8回1失点と好投した中、2点リードの九回に2番手で登板。先頭を二飛に仕留めたもの、続けて四球を出し、1死一塁からの4番打者に対して3球続けてボールとなったところで、降板となった。

 「結果はふがいなかったですけど、素直に、あそこに立たせてもらって、自分1人の力では立つことができなかったですし、感謝の気持ちとうれしさと、投げられるということがこんなにうれしいものなんだなという気持ちです」

 思うような結果は残せなかったものの、12球の復帰戦に感謝の思いがこみあげた。肩や肘の故障に苦しみ、2年ぶりとなったリーグ戦。「全然万全ではないですけど。監督やコーチ、どれだけ迷惑をかけても見たいと言ってくれる人や選手…すごく恵まれてます」と振り返った。

 156キロを記録したのは2年春のリーグ戦のこと。リーグ戦の登板こそなかったものの、今年の春の段階でも練習では150キロを出していたという。この日は阪神らプロ5球団のスカウトが足を運んでいた中、スカウトのスピードガンでは最速144キロを記録した。坂本と共に、プロ志望届をすでに出しているという。

 「出してますが、自分の可能性を残しておけるように出しているというぐらいです。もうちょっと野球したいなというのがあるので。その気持ちを少しでも現実にできるようにと」。諦めることなく、夢を追い続ける。

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