星稜エース奥川、歴史つくる!過去には箕島戦も…石川県勢6戦全敗中の和歌山県勢に初勝利だ

 健闘を誓い合った星稜・奥川(左)と智弁和歌山・東妻=5日
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 第101回全国高校野球選手権大会は15日、前日の発表通り台風10号の接近に伴い全試合中止となり、予定されていた3回戦4試合は16日に順延された。17日の3回戦で智弁和歌山(和歌山)と対戦する星稜(石川)は宿舎などで静養に努め、エースの奥川恭伸投手(3年)が準々決勝進出へ強い意気込みを口にした。過去、石川勢は夏の大会で和歌山勢に6戦全敗。強敵撃破で連敗の歴史にピリオドを打つ。

 ここまでの順調な勝ち上がりも関係ない。過去の歴史をひもとけば、自然と挑戦者の気持ちが高まる。「石川県の代表が強豪校に勝つということはなかなかなかったことだと思うので、みんなで力を合わせて勝ちたいです」。奥川が石川県の思いも背負って戦う。

 「全国屈指の高校を倒すことで、石川県の野球のレベルアップにもつなげられたらと思うので。智弁和歌山が勝つと思っている人たちを、見返したいなという思いで全力でぶつかっていきたい」

 星稜も優勝候補に位置付けられているとはいえ、奥川の中では「たぶん他の人が見れば智弁和歌山が勝つというように見られていると思います」という認識だ。実際に石川勢は、夏の大会では優勝がないだけでなく、和歌山勢に対して6戦全敗。その中には、今でも伝説として語り継がれる1979年夏の甲子園での星稜-箕島の延長十八回にわたる死闘も含まれる。それだけに、17日の智弁和歌山戦は新たな歴史を作る第一歩にもなる。

 13日の立命館宇治戦では中継ぎで2回1/3を無失点。その夜にはテレビで、智弁和歌山が明徳義塾に1イニング3本塁打などで逆転したシーンを見たという。「持っている力を全て出さないと抑えられない相手だと思うので。目標は3点以内で5点になってもいいかなというぐらいの気持ちで」。強い決意とともに、強力打線に真っ向勝負を挑む。

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