霞ケ浦エース鈴木寛まさか…自己最速149キロも三回途中7失点KO
「全国高校野球選手権・1回戦、履正社11-6霞ケ浦」(7日、甲子園球場)
強豪との練習試合で成長してきたエースが初の聖地で強豪に屈した。今秋ドラフト候補の霞ケ浦(茨城)・鈴木寛人投手(3年)は履正社に三回途中7失点でKO。初回に2被弾と出ばなをくじかれ、「決め球の場面でウイニングショットが高かった」と悔し涙を流した。
緊張感にのまれた。「観客や広さがプレッシャーにもなってしまった」と思い切って腕を振れなかった。ソフトボール経験者で小学時代までキャッチボールの相手をしてくれた母・祐子さん(44)に最高の舞台での恩返しはできなかった。
それでもソフトバンクのスピードガンで自己最速の149キロを計測した。進路については明言を避けたが、広島・苑田スカウト統括部長は「外れ1位でもおかしくない」と高評価。実力の片りんを示し、聖地を去った。