鳴門が執念のサヨナラ勝ちで連覇に王手 背番号降格の納田がスタメン起用応える
「高校野球徳島大会・準決勝、鳴門4-3徳島商」(29日、オロナミンC球場)
鳴門が執念のサヨナラ勝ちで連覇に王手をかけた。試合を決めたのは今大会初スタメンの7番・納田源一郎外野手(2年)だ。3-3で突入した延長十回、1死満塁のチャンスで「最悪、外野フライでいい」と狙い通りの左犠飛。三走が生還すると次々に仲間と抱き合った。
「みんなの思いを背負って、しっかり振れました」。納田は昨秋と今春はレギュラーだったが、春の大会後に調子を落として背番号「13」に降格。それでも地道にスイング強化に励み、2安打1打点の活躍で森脇稔監督(58)の起用に応えた。
決勝の相手は富岡西。昨夏は準決勝で対戦し、九回に4点差をひっくり返す大逆転でサヨナラ勝ちした。「気負わずにプレーして、甲子園に行きたい」。劇的勝利の勢いに乗って頂点を狙う。