「高校野球兵庫大会・５回戦、明石商１１ー１柏原」（２２日、明石トーカロ球場）

　明石商が１０年連続となるベスト８進出を決めた。コールド勝ちを導いたのは、先発して３回無安打６三振の中森俊介投手（２年）と、「１番・左翼」で出場して２打数２安打１打点２盗塁だった来田凉斗外野手（２年）の２年生コンビだった。

　「僕以外のピッチャーの方々が、先輩方がいいピッチングをしてきてくださって、僕もチームに貢献できるピッチングしたいという思いがありました」と中森。今大会のこれまで２度の登板がいずれも中継ぎ。公式戦での先発はセンバツの準決勝・東邦戦以来で、初回先頭から四球と犠打で１死二塁と得点圏に走者を背負ったものの後続を封じた。

　三回には３者連続三振を奪い、四回からは今後の試合を見据えて左翼に入った。「いいボールもあったんですけど、甘い球はもっていかれるのでそこをつめていきたいです」。バットでも２安打１打点で貢献した。

　また、来田は初回先頭から冷静に四球を選ぶと、すかさず二盗に成功。そこから先制のホームを踏んだ。二回には中前打で出塁すると、一巡して回ってきた二回の２度目の打席では、２死二塁から右中間への適時三塁打を放った。

　「あまり状態は良くなかったですけど、まだまだですけど徐々に上げていきたい」と気を引き締めていた。２年連続での甲子園出場へ、２人の活躍は欠かせないものだ。