巨人5連勝 両リーグ最速50勝! 山口12球団最速10勝

 「ヤクルト3-6巨人」(16日、神宮球場)

 穏やかな笑みを浮かべクラブハウスへの道を歩いた。巨人・山口が七回途中3失点で両リーグ一番乗りとなる10勝目。G党の大歓声を一身に浴び「本当にきついピッチングでしたけど、粘り強く抑えられた」と充実感を漂わせた。

 3点リードの三回1死。1番の山田哲から村上まで4連打を浴びるなどで3失点。しかしそこから持ち味を発揮した。マウンド上で感覚を確認しながら、投球フォームを調整。「同点で踏ん張れた。そこは少し自分の成長だと思う」と胸を張った。

 プロ14年目、今月32歳を迎えた右腕は、食事や睡眠など体調管理を徹底している。それ以上に変化したのは野球への向き合い方。いつも口にするのは「先発の役割」だ。「勝ち星が欲しいという感覚はない」と個を捨てチーム最優先の姿勢を貫き勝ち星を重ねた。

 チームは5連勝で両リーグ50勝一番乗り。投手陣の大黒柱としてチームをけん引する右腕に宮本投手総合コーチは「もうナイスです!」と手放しで喜んだ。シーズンも佳境の夏場。豪腕がさらに加速する。

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