西城陽・元ベイスターズの染田監督 初の夏の大会で初戦突破 04年に自由枠で入団

 「高校野球京都大会・2回戦、西城陽7ー4田辺」(8日・あやべ球場)

 京都大会は8日、あやべ球場などで6試合が行われ、2004年度ドラフト自由枠で横浜(現DeNA)に入団し、今年4月に就任した染田賢作監督(37)率いる西城陽が初戦となる田辺との2回戦に逆転勝利。染田監督は公式戦初勝利を挙げた。また、優勝候補の龍谷大平安は花園に7-0で快勝し、3季連続甲子園へ好スタートを切った。

 記念すべき公式戦初勝利は、劇的な逆転勝ちとなった。今年4月に就任した元横浜の染田監督にとって初めての夏の大会。声で選手の士気を鼓舞し、采配でも早めの継投策に踏み切り、思い出いっぱいの白星を引き寄せた。

 「初戦が難しいのは分かっていたので。何とか硬さを取ってあげたいと思ってました」とベンチの最前列に立って、選手に声を掛け続けた。チームの雰囲気すらつかめないままに出場し、初戦敗退した春季大会の反省をきっちり生かした。

 采配がさえたのは、三回と六回の継投だった。先発を託したエース・井上紘汰投手(3年)が、二回までに4点を失う苦しい展開。「(この試合は)落とせなかったので」と早めの交代を決断。2番手に2年生の横川竜之進投手、3番手には1年生の井上周汰投手を送り込む思い切った人選が的中し、三回以降の7イニングを無失点。チームは七回に3安打2四球で4点を奪って逆転に成功し、3回戦へ駒を進めた。

 染田監督は「野球は自分を磨くための一つの道具。だから、それ以外の部分(私生活)も大切に」と選手たちに伝えている。野球は一生懸命でも、他をおろそかにしては成長できないという持論。良い部分を引き出しつつ、精神的な部分でも選手に寄り添うのが“染田流”だ。この1勝を礎に総力戦で夏を戦い抜く。

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