DeNA・宮崎、サヨナラ打!今月3度目劇勝で5割に王手!3位阪神に0・5差!
「DeNA2-1広島」(29日、横浜スタジアム)
フラフラと上がった打球がグラウンドで跳ねると、一塁ベンチは空になった。1-1の延長十回、2死満塁からDeNA・宮崎の中前打で今季4度目、今月3度目のサヨナラ勝ち。3位・阪神に0・5差に迫った。水と雨でびしょ濡れになったヒーローは「めちゃくちゃいい当たりでした」とおどけ、喜びを表した。
ついえかけた好機でも冷静だった。先頭・桑原が三塁打。だが、続く神里、ソトが連続三振で2死となった後の満塁だった。逸機すれば完全に流れを失う場面でも「プレッシャーはなかった」と宮崎。「とりあえず、ストライクに来たら思い切り振ろうと」と2ボールからのファーストストライクを仕留めた。
5月16日には最大借金11を抱えていた。投打に振るわない状況から盛り返し、交流戦は10勝7敗1分け。勢いは止まらず3連勝で、借金は1となった。ベンチの好ムードを「間違いなく感じる」と宮崎。好調の要因を「1プレー、1球に対してみんな必死にやっているから」とした。
満面の笑みでナインを迎えたラミレス監督は「すごい試合。接戦になったにもかかわらず、しっかり勝った。非常にうれしい」と声を弾ませた。Aクラスは眼前。指揮官は現在の位置について開幕前の想定よりも「後れを取っている」としたが、それを取り戻すための勢いは確実に備わってきた。



