「交流戦、ソフトバンク５－２中日」（５日、ヤフオクドーム）

　誰もが待ち望んだ選手の帰還だ。左肩の故障から復帰したソフトバンク・和田が、２０１７年１１月の日本シリーズ以来となる１軍のマウンドに上がった。勝利投手にはなれなかったが５回７安打２失点でまとめて連勝に貢献し「率直にうれしかった」と笑顔を見せた。

　二回に先制を許し、四回も中日・ビシエドに同点本塁打を浴びた。その後も得点圏に走者を背負ったところで粘りを見せた。２－２の五回２死一、三塁では「全力を注いだ」と、ビシエドを内角高め速球で左飛に仕留めた。

　「初回に力んだ分だけ疲労が出た」と苦笑いも見せたが、復活をしっかり印象づけた。工藤監督も「彼にとっては大きな一歩。次が楽しみ」と期待する。先発陣の再編を迫られているチームに頼もしい存在が戻ってきた。