巨人・坂本勇セ界最速20号 シーズン53発ペース!打点と2冠
「交流戦、楽天4-2巨人」(5日、楽天生命パーク宮城)
豪快な一発も勝利には結びつかなかった。仙台の夜空にかけたリーグトップの20号アーチ。巨人・坂本勇は「明日勝って勝ち越せるように。勝って東京ドームに帰れるように頑張りたい」と険しい表情で次戦へ気持ちを切り替えた。
どの打順でも得点につながる打撃ができるのが強みだ。今季53試合目で初めて3番に座り、2点を追う六回先頭で楽天・古川のチェンジアップを捉え、左中間席へ運んだ。「追い込まれていたので、コンパクトに振りにいった」。打撃内容には納得しているが、チームの敗戦に喜びは半減だ。
セ・リーグ一番乗りでの20号到達。今季で30歳を迎えたチームリーダーの進化はとどまることを知らない。シーズン53発ペース。本塁打、打点の2冠に君臨する頼もしき主将は3年ぶりの20号にも「節目じゃない」とし、心のスイッチを切り替えた。
2番に丸、3番・坂本勇、4番に今季初めて阿部を起用した原監督は「チームの最善策を考えて」と明かしたが、交流戦初黒星で連勝は3でストップ。3連戦勝ち越しへつなげるべく、また打順を練り直す。