日本ハム・田中賢 代打で逆転V弾 今季限り引退のベテランが752日ぶりの一発

 「日本ハム6-4ロッテ」(29日、札幌ドーム)

 日本ハム・田中賢の劇的な一打にファンは涙した。場面は1点を追う八回2死一塁。中島に代わる代打で登場し、酒居の2球目、143キロ直球を迷いなく振り抜いた。大歓声に後押しされた打球は右翼スタンドに着弾。起死回生の今季1号逆転2ランだ。

 「気持ち良かったですね。久しぶりのホームランでしたし、快感です。最後、運が良かったという感じです」

 17年5月7日・オリックス戦以来、752日ぶりの一発は杉谷にささげる一振りだった。八回の左翼守備でフェンス際のクッションボールの判断を誤り、勝ち越しを許していた。「救えたかどうか分からないけど、半減したかな」。ダイヤモンドを周った後、真っ先に向かったのは失敗に沈む後輩の横だった。

 世代交代の波に揺られた昨季。契約更改時の会見で19年シーズン限りの現役引退を表明し、覚悟を決めた。プロ18年目、38歳となり「年々、飛距離は落ちている」と体力の衰えも実感。その中で、悲願の日本一へ野球人生を懸けた日々を送る。

 代打本塁打は自身14年ぶり。栗山監督は「大きなホームランだったね」と感慨深げに語った。3試合連続逆転勝ちで勝率を5割に戻し、4位に浮上。仲間思いのベテランがチームに推進力を与えた。

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