寒すぎるヤクルト、執念見せるも12連敗 青木気迫の丸刈り実らず…

 「ヤクルト7-8広島」(28日、神宮球場)

 祈りにも似た声援が悲鳴に変わった。1点を追う九回2死満塁。一打逆転サヨナラの場面で、ヤクルト・奥村が空振り三振に倒れて万事休す。ついに悪夢の連敗は「12」に伸びた。

 トンネルを抜け出すという執念は示した。大量6点ビハインドの四回。先頭の山田哲が「とにかく食らいつく気持ちで」という12号中越えソロで口火を切ると、村上の13号右越え2ラン、そして青木の右前2点打で一気に1点差に詰め寄った。

 前日のオフに、長さ2ミリの丸刈り頭にした青木。練習後は「もともと悪い時に髪を切るのが好きだから」と話していた。笑顔でいじられ役となり、懸命に流れを変えようとしていた。

 だが、現実はあまりにも厳しかった。「反省は挙げればきりがないけど、点は取れるようになってきている。こういう状況で、みんな精神状態はいっぱいいっぱいでやっている。とにかく明日、勝てるように頑張ります」。小川監督は震える声で絞り出した。今こそ己の底力を信じて、負の連鎖を断つしかない。

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