巨人岡本「頼むーと思っていました」激走で決勝の生還
「巨人5-4広島」(26日、東京ドーム)
巨人・岡本和真内野手が執念でカープの連勝を阻止した。
まずは打撃で試合の流れを変えた。1点を追う一回1死一、二塁。左翼席へ12試合ぶりの9号3ラン。「なんとかしたいという気持ちしかなかったです。とにかく逆転できて良かったです」。復活の一撃に、連日の助言を送っていた原監督も一塁ベンチで会心の笑みを浮かべた。
足でも貢献した。同点の八回、1死満塁。重信が放った浅い飛球で三走・岡本が思い切ってスタートを切った。中堅手・野間の送球が三塁方向にそれると、岡本は一塁側に体を傾けながらスライディング。捕手会沢が体を投げ飛ばしてタッチをしたが、わずかに足がホームベースに触れるのが早く、勝ち越しに成功した。
緒方監督がリクエストを要求したが、判定通りセーフ。本拠地東京ドームは大歓声に包まれた。
岡本は「重信さんが帰りやすい犠牲フライを打ったので、楽々返りました。(三塁コーチャーの)元木さんから行くぞ、行くぞと言われたのでそのつもりでいきました」とニヤリ。巨体を揺らしての生還に「なんとかセーフになろうと思ったので良かったです」と振り返り、リプレー検証の間の心境については「『頼むー』と思ってました」と独特な口調でファンを笑わせた。