日本ハム新ヒーローは4年目・平沼 母の前で七回殊勲V打
「楽天0-2日本ハム」(16日、東京ドーム)
4年目の若武者が、停滞ムードを打ち破った。0-0の七回1死三塁。日本ハム・平沼が放った打球は右翼フェンス最上部を直撃した。本塁打か否かのリプレー検証の末、プロ初本塁打を逃したが決勝の適時二塁打。「筋トレします」と笑った21歳は「1点が遠い中、先輩方が作ってくれたチャンス。積極的にいきました」と声を弾ませた。
8日・オリックス戦以来のスタメン。スタンドに駆けつけた母・美佳さんの前で、勝利の立役者となった。母の日には「ありがとう」と短く感謝を伝えた平沼。初体験のヒーローインタビューで「もっともっとヒーローになれるように頑張ります」と決意表明した。
前日の8-0からの大逆転負けを払しょくする勝利で単独2位に浮上。栗山監督は「怖がらずに、しっかりとバットを振ってくれた」と背番号45に目を細めた。敦賀気比時代の2015年にはエース、そして4番でセンバツVに導いた輝かしい経歴の持ち主。チームの窮地で輝きを放った。