楽天・藤田が“神の手”でサヨナラ生還 捕手のタッチをかいくぐる
「楽天9-8日本ハム」(15日、楽天生命パーク宮城)
楽天・藤田一也内野手(36)の“神の手”が、サヨナラ勝利を呼び込んだ。同点の延長十一回。先頭で登場して右前打で出塁。その後、1死一、三塁となってウィーラーの浅い右飛でタッチアップのスタートを切った。
「そのまま行けばアウトのタイミング。捕手のミットがベース上にあったので、とっさにクロールしました」と捕手・清水のミットの上から左手を伸ばし、タッチをかいくぐった。相手のリクエストがあったが「(左手ではなく)胴体の方にタッチされたのでセーフの確信があった」と判定は覆らず、劇的なサヨナラ勝利となった。
お立ち台では「本当は代走を出してほしかったんですけど、平石監督がダメと(合図を)出したので。これは浅いフライでも必ず返ってやろうと思っていました」と話し、場内の笑いを誘った。
平石監督も「代走も考えたが、(藤田)一也に賭けた。素晴らしいね」と巧みな走塁技術でチームを球団初の8点差からの逆転勝利に導いたベテランを称賛していた。