ロッテ・アジャ井上ガッツポーズ 本拠地初4番で決勝打
「ロッテ3-2日本ハム」(4日、ZOZOマリンスタジアム)
「力が入っているぞ」。打席に向かうロッテ・井上の背中に声が飛んだ。井口監督だった。
八回、角中の同点適時二塁打が出て2死二塁。「力を抜くことだけを考えてスッキリした気持ちになった」。それまで2度の好機を逃していた。宮西の1-1からの真っすぐを捉えた。打球は中前への決勝打となった。
一塁上で大きくガッツポーズを作った。4月27日、仙台での楽天戦から4番に復帰して勝ち越し打を放った。だが、この時は遠慮してか、一塁ベンチに向かってだった。
今季は不振が続き2軍落ちを経験した。やっと本拠地で4番らしい姿を見せた。拍手と歓声が身にしみる。「やはり仙台の時とは違いますね」。ファンへの感謝をしみじみと口にしていた。