楽天・ウィーラー、逆転の4号2ラン 「眺めたくて」人形をスタンド投げ入れず
「楽天3-2日本ハム」(3日、楽天生命パーク宮城)
大歓声を伴い白球が左翼席へ消えた。1点を追う八回2死一塁で楽天・ウィーラーが逆転の4号2ランを放つ。「自分でチェンジになってはいけないと、強い気持ちだった」とチームを4連勝に導いた。
背水で臨んだ来日5年目のシーズン。不振だった昨年の帰国前、平石監督に「春先から結果を残さないとアカン。しっかり体を作ってくれ」とゲキを飛ばされた。「期待されていると感じた」とウィーラー。例年不振の4月の躍動が、その覚悟の程を示している。
本塁打の生還時に渡されたクラッチーナの人形をスタンドへ投げ入れずベンチに飾った。「人形を眺めたくてね。(クラッチ、スイッチと)3体そろえたいんだ」と笑顔のウィーラー。人形の代わりに、ファンへ特大の一発と勝利を届け続ける。