習志野揺るがず初4強!サイン盗み疑惑の影響なし 飯塚が8回無失点9奪三振

 「選抜高校野球・準々決勝、習志野4-3市和歌山」(31日、甲子園球場)

 習志野(千葉)は市和歌山に4-3で逆転勝ちし、初のベスト4を決めた。2回戦・星稜戦でのサイン盗み疑惑の影響を感じさせず、二回から登板した飯塚脩人投手(3年)が投打で奮闘した。東邦(愛知)は筑陽学園(福岡)に7-2で快勝し、優勝した1989年以来の4強入り。明豊(大分)は龍谷大平安(京都)に延長十一回、1-0でサヨナラ勝ちした。明石商(兵庫)は智弁和歌山(和歌山)に4-3でサヨナラ勝ちし、初の4強。4月1日は休養日で、2日に準決勝が行われる。

 騒動に揺らぐことなく、実力を発揮した。星稜(石川)との2回戦でサイン盗みの疑惑をかけられた習志野は、エース飯塚が好救援で流れを呼び込む必勝パターン。同校のセンバツ最高記録を更新した。

 二回からの出番にも落ち着いてアウトを積み重ねた。八回に左膝の内側にボールの痕がくっきりつくほどの打球を受けたが、「(ベンチに)下がったときには行くと決めていた」と9三振を奪って8回無失点。変化球を見せながら自己最速タイの146キロの直球を存分に生かした。

 周囲の騒がしさとは裏腹に、雑念はなかった。「何もしていないので、気にしないで入ろう」と試合に集中。三塁アルプスからの“美爆音”も、いつものように後押ししてくれた。六回2死一、二塁から同点打を放つなど2安打1打点。「ホッとしています」と勝利をかみしめた。

 打線も一度は逆転を許しながら、優勝候補を倒した試合のようにコツコツ取り返した。決勝点は泥くさく、併殺崩れからのもの。小林徹監督(56)は「普段と変わらず準備ができたと思います。自分たちの野球をしてくれました」とナインを称えた。平常心のまま1つでも多く勝ち進む。

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