昨季NPB助っ人に厳しい現実 元阪神ロサリオ、元巨人カミネロら開幕メジャーならず

 米大リーグは28日(日本時間29日)、日本で開幕2試合を戦ったマリナーズとアスレチックスを含む全30球団が米国で一斉に開幕を迎えた。各球団は試合前にベンチ登録メンバー25人を正式発表したが、元阪神ウィリン・ロサリオ内野手(30)や元巨人アルキメデス・カミネロ投手(31)、元広島ジェイ・ジャクソン投手(31)ら、昨季日本でプレーした助っ人たちの名前はなく、厳しい現実を突きつけられる格好となった。

 韓国リーグでの活躍を高く評価され、昨季は虎の4番として期待されながら75試合、打率・242、8本塁打、40打点に終わり、1シーズン限りで退団したロサリオは2月4日にツインズとマイナー契約で合意。今月5日からメジャーのオープン(OP)戦に出場し、同24日のヤンキース戦では捕手で途中出場して米球界復帰後初安打となる二塁打を放ってアピール。しかし、出場機会には恵まれず、OP戦成績は4戦5打数1安打。3Aロチェスターで開幕を迎えることが決まった。

 160キロを超える剛速球で17年に巨人の守護神として29セーブをマークしたカミネロは1月にメッツとマイナー契約を結び、メジャーキャンプに参加。OP戦では5試合に登板するも4イニングで7失点を喫するなど、防御率13・50と振るわず、3Aシラキュースに配属された。

 広島の中継ぎとして3年間プレーし、リーグ優勝にも貢献したジャクソンは2月15日にブルワーズとマイナー契約を結び、4年ぶりに米球界復帰した。メジャーキャンプに招待選手として参加し、OP戦には8試合に登板し、2勝0敗2セーブ、1ホールドをマーク。7回2/3を投げて9三振を奪う一方で5失点、被打率・313、防御率5・87と安定感を欠き、3Aサンアントニオで開幕を迎えることになった。

 昨季は日本ハムで前半だけで10セーブを挙げるなど、抑えとしても活躍したが、後半戦の失速で1年の契約を残しながら帰国したマイケル・トンキン投手(29)はレンジャーズとマイナー契約を結び、OP戦4試合で1失点、被打率・125、防御率1・93。安定した投球を披露したが、今月21日に契約解除され、翌22日にブルワーズとマイナー契約で合意。ジャクソンと同じ3Aサンアントニオでプレーすることが決まった。

 昨季は楽天で2軍暮らしが続いたオコエ・ディクソン外野手(29)は2月15日にナショナルズとマイナー契約を結び、今季は2Aハリスバーグで開幕。ヤクルトのクローザーとして期待にこたえることができなかったマット・カラシティー投手(27)は1月3日にカブスとマイナー契約を結び、OP戦9試合で0勝1敗、防御率4・66。9回2/3を投げて8安打5失点、6四球11奪三振と結果を残せず、同じくマイナー契約を結んだ田沢と同じ3Aアイオワでシーズンをスタートさせる。

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