2019.03.27

大分、勝利の陰にゲタ効果　普段の生活で靴代わり　体幹、バランスに効果発揮

松山聖陵に勝利し、大分・江川（左）とタッチを交わす大分・長尾＝甲子園（撮影・中田匡峻）

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　「選抜高校野球・１回戦、大分４－１松山聖陵」（２７日、甲子園球場）

　大分の歴史的な甲子園初勝利の陰には“ゲタ効果”があった。廣瀬茂野球部長の発案で２年前に普段の生活からゲタを履くようにした。

　「姿勢が悪かったから」というのが理由だったが姿勢はもちろん、内転筋や体幹が鍛えられ、打撃や投球にもいかされた。

　初回、右中間へ先制の２点打を放った４番・中尾拓士外野手（３年）は「軸がしっかりして、ためて打てるようになった」とその効果を絶賛。八回に右前に貴重な２点打を放った７番・安藤陽斗外野手（３年）も「扁平（へんぺい）足だったのが土踏まずができた。右足を上げてボールを待っているときも安定感がある」と話した。

　廣瀬部長は「投手陣には１本ゲタを履いたまま縄跳びをして、バランスを鍛えている。最近は集団でランニングしているとき、その姿が美しくなったと言われるほど。ゲタは最高の指導者です」とニンマリしていた