日本ハム栗山監督、清宮骨折も前を向く「幸太郎のために」侍VSメキシコは欠場決定

 日本ハムは4日、清宮幸太郎内野手(19)が都内の病院で精密検査を受けた結果「右手有鈎(ゆうこう)骨の骨折」と診断されたことを発表した。今後、手術を行う可能性がある。野球日本代表「侍ジャパン」の一員として出場する予定だった9、10日のメキシコとの強化試合(京セラドーム大阪)も、辞退することが決定した。

 昨年11月の秋季キャンプ中に右手首を痛め、今年の1月中旬まで打撃練習を回避。それでも、米アリゾナ1軍キャンプに帯同して実戦復帰も果たしたが、2月24日・巨人戦(那覇)で再発。26日・ヤクルト戦(浦添)を欠場し、小休止の後に侍に向けて強行出場する道を選んだが…。3月3日・DeNA戦(札幌ドーム)で再び患部に激痛が走り、緊急交代を余儀なくされた。

 痛みを抱えながら出場した前日の同戦では、右翼席中段へオープン戦1号先制2ラン。しかし、限界だった。今季ここまでは実戦出場11試合で打率・333、2本塁打、11打点。打線の軸となり得る可能性を示していただけに、長期離脱はチームにとっても痛手だ。

 取材に応じた栗山監督は「全て受け止めて必ずチームのために、幸太郎のために。プラスに持っていけるか試されていると思ってやっていく」と、ショックを振り払うように前を向いた。

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