巨人・岩隈の再出発…新元号から始まる5月に 原監督“設定”「彼には時間が必要」

 「巨人春季キャンプ」(27日、那覇)

 巨人・岩隈久志投手(37)が27日、今キャンプで初めて本格的なブルペン投球を解禁した。相手を務めた阿部を座らせ、変化球も交えつつ45球。調整が一任されていた中、原監督はキャンプ終了後にベテラン右腕を2軍へ合流させることを明言。1軍登板については、新元号で迎える5月を目標とさせる方針を示唆した。

 両腕を高く上げながらボールをグラブに収め、しなやかなフォームで投げ込んだ。岩隈はカーブ、スライダーなど変化球も交え、感触を確かめていく。捕手の背後には原監督、自身の横には宮本投手総合コーチの姿。駆けつけた家族にも見守られながら、「感じ良く投げられた」と納得の表情を浮かべた。

 21日のブルペンでは捕手を座らせたが、ホームベースより前に構えてもらった上での投球。だがこの日は通常の距離に戻し、実戦と同じ感覚を研ぎ澄ました。セットポジションから始め、37球目からはノーワインドアップ。「段階としては良かった」と手応えも口にした。

 17年秋に右肩を手術し、キャンプ序盤には右ふくらはぎを痛めた。それだけに原監督は「まだ彼には時間が必要かな」と日米通算170勝の右腕を、キャンプ終了後に2軍へ合流させる考えを明かした。3月17、18日に予定される岩隈の古巣・マリナーズ戦(東京ドーム)での登板も否定的で、開幕ローテからも外れる見通しだ。

 当面は2軍で実戦登板を積み、目標に定めたのがシーズン最初のヤマ場となる4月下旬からの10連戦。指揮官は「いいんじゃない。それは、俺も異議なし」と期待を込めた。5月には新元号。新たな時代、そして新天地で岩隈が輝きを放つ。

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