ソフトバンク・和田 復活へ初ブルペン「もう離脱はしたくない」

 「ソフトバンク春季キャンプ」(6日、宮崎)

 昨季1軍登板ゼロだったソフトバンク・和田毅投手が6日、今年初めてブルペン投球を行った。捕手を立たせたまま28球を投げた左腕は「まずマウンドで投げられたのが大きなステップアップだと思います」と明るい表情を浮かべた。

 和田は昨春の宮崎キャンプ中に左肩違和感を発症。5月に実戦復帰するも、再び強い張りを覚えてリハビリに逆戻りしていた。「昨年11月頃から状態が上がってきた」。遠投や強めのキャッチボールを経て、昨年末にはブルペンで投げられる状態にもなっていた。「でも、あの時は傾斜でキャッチボールをしただけ。今日がようやく投球練習という感じです」。

 今月21日に38歳を迎える。チーム最年長選手だ。昨オフは年俸3億円ダウンを提示されたが、「契約してもらえるのは感謝しかない」とサインをした。昨年は同年代の、いわゆる松坂世代が次々と引退した。自身も「頭をよぎった」というが、自問すると「復活して投げられるようになりたいという思いが強かった」のが答えだった。

 「1試合、2試合投げられるためにやっているわけではない。1年間投げ通すため。もう離脱はしたくない」

左肩については「明日の状態を見てみないといけないけど、たぶん大丈夫でしょう」と笑って話した。復活イヤーへ確かな手応えを感じた一日となった。

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