高松商・中塚、気迫の救援 九回ソロ被弾も勝利へ導く

 「明治神宮野球大会・高校の部2回戦、高松商9-6八戸学院光星」(11日、神宮球場)

 高校の部2試合、大学の部2試合が行われ、大洋(現DeNA)で活躍した中塚政幸さん(73)を大叔父に持つ高松商の中塚公晴投手(2年)が2番手で八戸学院光星戦に登板し、3回2失点だった。チームは勝利し、準決勝へ進出した。札幌大谷も準決勝へ進み、高校の部は4強が出そろった。大学の部は環太平洋大と関西国際大が4強入りを決めた。

 忘れられない試合となった。中塚は17歳の誕生日に、偉大な親族もプレーした神宮球場で登板。「楽しむことができた」。6-4の七回からマウンドに上がり、九回にソロを被弾。満点投球ではなかったが、両チーム合計26安打の打撃戦の中で、勝利へ導いたことに意味があった。

 大叔父は元大洋の中塚政幸さん。1974年の盗塁王で、通算1440安打を記録した好打者だ。幼い頃は親族が集まった際、大叔父と公園での“野球教室”が恒例。「基本からすごく教えてくれた」。ポジションは違うが、学んだことは礎となった。

 集まった友達にサインする姿を誇らしく思い、偉大な背中を追った。今大会前には祖母を通し、激励を受けて一層発奮。大舞台で力を出し切った。

 大叔父と似て172センチと小柄ながら、最速141キロで6種類の変化球を操る。秋季四国大会決勝・松山聖陵戦は、先発で7回1失点で優勝に貢献。高松商にとって15年以来の優勝に欠かせぬ存在だ。「いけるところまでいきたい」。フル回転で恩人に朗報を届ける。

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