ロッテ岡田、ワースト記録から猛打賞 引退試合で“魅せじまい”

 「ロッテ1-6ソフトバンク」(8日、ZOZOマリンスタジアム)

 “自作自演”のロッテ・岡田幸文外野手(34)が笑いながら振り返った。「Hが付くとやっぱりうれしいね」

 五回の第3打席だ。東浜の初球、139キロのストレートを捉えると、打球は三塁線を突破した。実に60打席ぶりの安打だ。

 この試合前までの連続打席無安打は57。一回の第1打席は二飛で58打席連続となり、野手では桜井輝秀(南海)のプロ野球ワースト記録に並んだ。

 三回の第2打席は遊直。いい当たりだったが、高田がジャンプ一番好捕。59打席連続となり、ついにワースト記録となった。

 五回。自分が作った記録に自ら終止符を打った。吹っ切れた。七回に中前打、九回は2死から右前打だ。引退試合で丸2年ぶりの猛打賞。「(打撃は)気持ちですね。もっと早く気づけばよかった」

 08年度育成ドラフト6位で入団。俊足を生かした広い守備で「エリア66」と呼ばれ一時代を築いた。だが、近年は打撃不振に陥り、出番が減っていた。

 九回には両軍の後押しもあって二盗を決めた。グッとこみ上げるものがあった。

 10年間のプロ人生に「悔いはない。最高の野球人生でした」と言いながら、「終わっちゃった。寂しい…」。

 連続打席無安打のワースト記録にもう1つ、2500打席連続本塁打0もワースト。守備を武器に生きた男の勲章だ。

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