「ロッテ１－３楽天」（１６日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　積み上げた数字の重みをかみ締めた。２点リードの九回から登板、１回無安打無失点、３三振で通算１００セーブに到達した。２２歳１０カ月の楽天・松井は、ＤｅＮＡ・山口俊（現巨人）の２５歳１カ月を大幅に更新し、史上最年少での大台達成となった。

　「長かったですね」。左腕は神妙に振り返った。大台まであと４セーブで今季開幕を迎えながら、不調から５月中旬に中継ぎに配置転換。６月から約１カ月間、２軍降格も味わった。しかし、セットアッパーの経験が引き出しをもたらした。「視野が広がった。ファウルもストライクを稼ぐ方法のひとつなんだって、リラックスして投げることができるようになった」。若くしての偉業は、苦しみながら生み出されたものだった。

　プロ２年目の１５年に抑えに転向し、球界を代表する守護神に成長した松井。ひとつの節目を達成した若武者は、新たな記録へ突き進む。