「Ｕ１８アジア選手権、日本２６－０香港」（３日、ＫＩＲＩＳＨＩＭＡサンマリンスタジアム宮崎）

　「５番・右翼」で先発した根尾昂内野手（大阪桐蔭・３年）が人生初というサイクル安打を達成した。木製バットで初となるアーチを含む５打数５安打で存在感を見せつけた。

　二回、先制のタイムリー三塁打を放つと、８点を奪い、２死走者なしで迎えた第２打席では右越えにチーム初となるソロ本塁打。さらにこの回、３度目の打席では中前への適時打を放ち、三塁打＆本塁打＆単打でサイクル安打にリーチをかけた。打線はこの回、１３安打を集中し、２桁１９点という大量点を奪った。

　根尾は三回１死二塁で迎えた第４打席では、左前にはじき返すタイムリー。この打球を左翼手が処理にもたつく間に二塁を陥れ、サイクル安打達成となった。根尾は「１打２進ということでうまくセカンドベースを取れて良かった」と笑顔。

　人生で初というサイクルに「みんなにナイスバッティングと言ってもらえました」と振り返り、「逆方向を意識してファーストストライクから打つことを考えていた。本塁打は甘い球が来てくれたので自分のスイングができました。もっともっと手強いチームも出てくると思うので全勝するつもりで頑張ります」と話していた。

　日本は投げても、先発した野尻が３回を無安打７奪三振。四回からは２年生の奥川恭伸（星稜）がマウンドに上がった。

　この大会では５回は１５点差、７回は１０点差でコールド試合となる。

　以下は日本代表スタメン。

　【日本代表】

１番・遊撃　小園海斗（報徳学園・３年）

２番・二塁　奈良間大己（常葉大菊川・３年）

３番・一塁　中川卓也（大阪桐蔭・３年）

４番・中堅　藤原恭大（大阪桐蔭・３年）

５番・右翼　根尾昂（大阪桐蔭・３年）

６番・投手　野尻幸輝（木更津総合・３年）

７番・左翼　蛭間拓哉（浦和学院・３年

８番・三塁　日置航（日大三・３年）

９番・捕手　小泉航平（大阪桐蔭・３年）