U18吉田輝星“バッテリー”でフル充電 捕手座らせ30球「甲子園より感覚いい」

 「練習試合、侍ジャパン高校代表4-4明大」(29日、都内)

 第12回U18アジア選手権(9月3日開幕・宮崎)に出場する侍ジャパン高校代表は29日、都内での合宿を打ち上げた。吉田輝星投手(3年)=金足農=はチーム合流後、初めて捕手を座らせてブルペン投球を行った。甲子園大会の疲れも取れ“充電完了”。本番での力勝負へ意気込んだ。チームはこの日、明大と練習試合を行い、4-4で引き分け。試合後に羽田空港から宮崎へ出発した。

 初の国際大会へ“充電完了”だ。吉田はこの日もメンバー唯一の別メニューだったが、チームが練習試合に臨む傍らで屋内ブルペン場へ向かった。代表合宿では初となる捕手を座らせての投球で30球。直球主体で状態を確認し、「疲れも取れて球も良くなっている。甲子園のときより感覚はいい」と自信をのぞかせた。

 視界には宮崎での実戦登板をくっきりと捉えている。「そろそろ試合に近づいているので」と変化球も10球ほど投げ、調整も着々。ウエートトレーニングもこなし、代表初マウンドへ向けて仕上がりに不安はない。

 「東京ではゆっくりさせておこうかな」という永田裕治監督(54)の方針通り、都内での合宿中は今夏1517球を投げた疲労回復を最優先。マッサージやストレッチなどで入念に体をケアした。

 当初は完全ノースロー調整の可能性もあったが、首脳陣ともじっくりと話し合いを重ねながら、合宿2日目にはキャッチボールを再開した。その後、この日まで3日連続でブルペン入りした。31日の壮行試合・宮崎県高校選抜戦登板については明言を避けたものの「(実戦段階まで)だいぶ来ている」と指揮官も認めるほど、状態は上がってきている。

 海外チームとの対戦を前に「知らない相手の分、本気でいける」と闘志をみなぎらせている。「できればやってみたい」と最速150キロを誇る直球を武器に、力勝負で臨む意気込みだ。

 今大会から球数制限が導入され、内野手登録の根尾(3年)を含め9人の投手陣は総動員で挑むことが予想される。合宿当初、「宮崎に行ってからが本番」と気合を込めた吉田。“みちのくのドクターK”が、アジア連覇へのキーマンとなる。

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