金足農、寄付金申し出で学校長蛇の列 小遣い握りしめる中学生も「大変ありがたい」
秋田県勢103年ぶりの決勝進出を決めた金足農。東北初の深紅の大優勝旗をかけた世紀の大一番を前に、地元秋田のボルテージは朝から最高潮に達している。
JR秋田駅では、改札口付近に、金足農ナインヘ自由に応援メッセージを書き込めるボードが設置されているが、午前10時の時点で余白なく真っ黒に埋め尽くされた。甲子園出場が決まり設けられたこのボードは、その試合ごとに一新しているが、JR担当者は「最初の頃は『頑張れ』というような内容が多かったのが、勝ち上がるにつれ、だんだん具体的なメッセージに変わり、ついには『優勝』という文字が入るところまで来た」と、東北初の快挙を願っていた。
また、甲子園での選手や大応援団の滞在が延び、宿泊費などが予算を超えることが予想されることから、野球部OB会がホームページで「賛助金」として寄付金を呼びかけているが、秋田市内の同校ではこの日朝、寄付金を申し出る人たちが長蛇の列をつくった。OBのみならず、一般の住民たちも多く訪れた。1口2000円としているが、中にはお小遣いの中から1000円を寄付する中学生もいたといい、学校関係者は「大変ありがたい」と感謝しきりだった。