中日・平田 サイクル安打達成!ラスト単打バッチリ決めた プロ野球史上68人目

 「中日11-5DeNA」(16日、ナゴヤドーム)

 中日の平田良介(30)外野手が16日、ナゴヤドームで行われたDeNA20回戦でサイクル安打を達成した。プロ野球史上73度目(68人)、セ・リーグでは38度目(35人)。今季はソフトバンクの柳田悠岐、ヤクルトの山田哲人、DeNAの桑原将志に続いて4人目。中日では大島洋平が2016年7月20日にマークして以来となる。

 平田が球史に名を刻んだ。サイクル安打達成へ、あとは単打だけという七回の第5打席。2ボールから高めの速球を引っ張り、三遊間を破る左前打。本拠地ナゴヤドームの3万5868人の大歓声に包まれる中、一塁上で花束を誇らしげに掲げた。「(七回は)前の守備からバッティングのことばかり考えていた。本当にすごくうれしい」と実感を込めた。

 一回はDeNA・京山の変化球を左翼席に運ぶ自身2度目の先頭打者本塁打。「ぎりぎりだったけど何とか入ってくれたよかった」と喜んだ。二回2死満塁では高めの速球を「反応で打ちました」と2点二塁打。その後も打率リーグトップの右打者のバットから次々と安打が飛び出した。

 四回も二塁打。五回は打球が右翼線に落ちて三塁打となった。1試合5安打も自身初だ。大阪桐蔭高時代は甲子園大会で騒がれたスラッガーもことしで30歳。故障で苦しんだ昨季から節制し、体のケアに力を入れる。

 打席では「1打席でも多く塁に出たい」と出塁率にこだわる。今季については「内容が悪い時に修正する時間が短くなっている。崩されても練習で元に戻せている。波が少ない。引き出しが増えた」と自信を示す。取り組み一つ一つが最高の形で実を結んだ。

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