巨人・今村 7年目で初完封「最高の投球ができた」

 「中日0-2巨人」(5日、ナゴヤドーム)

 初めて最後まで一人で投げ抜き、喜びを爆発させた。7年目の巨人・今村がプロ初完投を無四球完封で飾った。「内海さんやCC(メルセデス)の完封や完投が刺激になっていた。中継ぎを助ける投球ができればと考え、最高の投球ができた」。捕手の小林と熱い抱擁を交わした。

 粘り強さが光った。初回から安打を許しながらも、緩急を駆使して中日打線を手玉に取った。九回は2死一、二塁と一発逆転サヨナラの危機を迎えたが「強気で攻めていこう」と意を決し、アルモンテを中飛に抑えた。

 「今年は絶対に1軍にしがみつきたい」。昨年12月に右脇腹を肉離れ。3軍でスタートした今季開幕当初は「制球の精度を高めて勝負をしたい」と話す投手だった。そんな中、一緒にファームで調整していた杉内から「腕の振りを意識しよう。直球が100%だとしたら、スライダーは120%」と助言を受けて、投球が激変した。

 「分岐点でした。コースを狙いすぎる投球は、今の自分には合っていない。力強く腕を振ることが大切」。そう意識を変えたことで、かえって四球が減り、この日の圧巻の121球を生んだ。

 一皮向けて大きくなった若き左腕の好投で、チームは2カード連続の勝ち越し。高橋監督は「今はローテで回っている投手ですから、最後まで守りきってほしい」と期待した。

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