DeNA・筒香 これぞ主砲 2発で連敗止めた 5年連続の20本塁打到達
「DeNA7-2ヤクルト」(18日、横浜スタジアム)
連敗中の空気を主砲の一撃が振り払う。その弾道が、勝利への道筋を示していた。2点リードとした六回無死。DeNA・筒香嘉智外野手がヤクルト2番手・星の外角直球を左中間席へとたたき込む20号ソロを放った。
「自分のスイングで強く打つことができた」。2試合無安打だった筒香の後半戦初安打が、打線に勢いを生む。伊藤の右中間への2点二塁打など、この回5得点。試合の主導権をしっかりと握った。
実に10試合ぶりの本塁打。その間、球宴での本塁打競争優勝、第1戦での一発もあったが、筒香は自身の状態を「あまり良くなかった」と振り返る。貫いたのは新人時代に多くの助言を受けた、村田修一(現独立リーグ・栃木)の教えだ。
「準備の大切さを教えてもらった。その部分は、すごく大切にしている」。前日の練習でも、グラウンドでの打撃練習後には室内練習場へ。「微調整です」と話す取り組みが復調の道を切り開いた。5年連続の20本塁打は、その村田以来、球団史上6人目の快挙だ。
七回は2打席連続の21号ソロでリーグトップに並んだ。試合前には来場の子供たちへスペシャルユニホームを手渡した筒香。「もっと活躍して、ああいう選手になりたいと思われたいですね」。この日の背番号「25」は、子供たちの胸に深く刻まれる輝きを放った。