高校野球広島大会が10日遅れで開幕 勝利の呉宮原 甚大被害も全力プレーで勇気

初戦を戦い終え、互いに健闘をたたえ合う呉宮原と音戸・大柿のナインたち
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 「全国高校野球広島大会・1回戦、呉宮原15-0音戸・大柿」(17日、呉二河)

 西日本豪雨の影響で開幕が遅れていた広島大会が開催。当初は7日に開幕する予定だったが、10日遅れての幕開けだ。

 呉二河球場では、呉宮原が15-0で音戸・大柿を五回コールドで下した。初回、主将の藤原大輔投手(3年)の右越えランニング本塁打で先制。二回には打者13人の猛攻で8点を奪い突き放した。

 同校がある呉市は甚大な被害を受け、豪雨があって以降ナイン全員がそろったのはこの日が初めてとなる。自宅が浸水被害にあった選手や、ボランティアで泥だしの手伝いをした選手もいる。

 決して十分な準備はできなかったものの、ひたむきなプレーでつかみとった1勝だ。宮下太輔監督は「一回からしっかりと試合に入って、相手に流れを渡さなかった。生徒の全力プレーが地域の人に勇気や元気を与えられれば良いと思っています」と話した。

 音戸・大柿の連合チームも断水などの影響を受けた。藤原主将は「呉地区同士。彼らの思いも背負って次を戦いたい」と力を込めた。

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