6連覇目指す女子野球日本代表 谷山莉奈投手ら初選出選手に注目

色白美人がマウンドでは豹変。秘密兵器・谷山莉奈投手
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 WBSC(世界野球ソフトボール連盟)第8回女子野球W杯(8月22日開幕、米フロリダ州ビエラ)に備えての女子野球日本代表チーム強化合宿2日目が、30日、新潟市のハードオフエコスタジアム新潟で行われた。

 この日は合流したU-18女子代表チームとの練習試合2試合、近隣のジュニアチーム向け野球教室など、各種スケジュールを元気にこなした女子代表。

 代表メンバー20人による合宿は、3日までの5日間が最初で最後だが、6連覇のかかる本戦へ、徐々に形が見えてきた。

 午前中のゲームでは、8対1という結果ながら橘田恵監督は「30点」と、プロの活躍に比べアマチュアのメンバーへの物足りなさを指摘。一方で、プロ、アマ問わず代表初選出の中に「やってくれそう」な選手が増えつつあることも事実だ。

 例えばプロでは谷山莉奈投手(25)=埼玉アストライア。アマチュアでは大野七海投手(18)=大体大=と、阿部希内野手(19)=日体大=の2人が、新風を吹かせそうだ。

 谷山は昨年、先発に転向してブレーク。女子プロ野球リーグで最優秀防御率を手にするなど、プロを代表する投手に成長した。今季も5勝2敗、防御率2・01(2位)と好調を維持する。「(先発の地位を)絶対つかんでやる、という強い気持ち」が昨年のブレークにつながった。

 「自分から出て行くタイプではない」というおとなしさと「出たら、絶対点をやらない」という強気が同居する谷山。橘田監督は「ウチの秘密兵器」と大きな期待を寄せる。6連覇に欠かせないピースとなりそうだ。

 大野は「オールマイティー」(橘田監督)。合宿初日の試合形式のマウンドでは「テンポが悪くて」と力を出せなかったが、この日はストライク先行で、ヒットを許しても落ち着いたピッチングを披露した。

 サッカーのW杯に注目しており「4年間に懸ける思いや、過程でのストイックな準備」を参考にする。また、バッテリーを指導する木戸克彦ヘッド(阪神球団本部部長)の、メンタル面の考え方にも心酔する。

 一方で「食べることが大好き。アメリカは、ハンバーガーかな。楽しみです」と女子大生らしい側面も。

 そしてチーム一の元気印が、阿部だ。福知山成美では主将。日体大では普段、男子の硬式野球部で練習しており、物おじすることがない。この日はサインを見逃し、ミーティングでの一発芸披露が決定。それでも「若い選手で、チームの雰囲気を作ります!」の前向きさが、大舞台で大きな力となるはずだ。

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