西武・榎田 古巣から自己最多5勝目「阪神ファンの皆さんにも見てもらえた」

笑顔でナインを迎える西武・榎田大樹=メットライフドーム(撮影・金田祐二)
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 「交流戦、西武10-5阪神」(3日、メットライフドーム)

 今年3月に阪神からトレード移籍した西武・榎田大樹投手が、藤浪晋太郎投手との虎のドラフト1位対決を制し、プロ入り8年目で自己最多となる5勝目をつかんだ。

 7回を5安打5奪三振、3失点。古巣相手に苦しみながらも、試合を作った。阪神時代の13年にマークした4勝を一つ上回った。大歓声に包まれた左腕は「最高ですね」とホッとした表情を見せた。

 一、二回は三者凡退。順調な立ち上がりとなったが三回以降は毎回、先頭打者を出して走者を背負う苦しい展開を招いた。「意気込み過ぎて五回にバテて、六回に捕まってしまった」と振り返る。

 7年間在籍したチームとの対戦に自然と力が入った。4点リードで迎えた六回には、連続四球を与えて中谷に適時二塁打、陽川にも右前2点打を許した。

 1点差に迫られたが、その裏、打線が榎田を援護。金子侑、山川の適時打など打者10人の猛攻で6点を挙げた。金子侑は「何とかして榎田さんに阪神戦で勝ってもらいたかった」とチームの気持ちを代弁した。

 七回のマウンドはきっちり3人で仕留めて仕事を終えた左腕。「七年間、阪神にいたんで、この姿を阪神ファンの皆さんにもみてもらったらいいなと思っていたので、良かったです」。球場を訪れた虎党にも感謝の思いを伝えた。

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